スズキ/MRワゴン(MF21)~エンジンチェックランプが点灯修理~「P0325」原因はノックセンサー!「自動車」
2017/01/12
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Contents
スズキ MRワゴン(MF21)エンジンチェックランプが点灯する修理
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車は、スズキ自動車のMRワゴン(MF21)
エンジン型式はタイミングチェーン式で可変バルブタイミング装備のK6Aである。
「くるまにあ」の所有する代車の1台です。
運転中にエンジンチェックランプが点灯!
スズキ MRワゴンを運転しているとエンジンチェックランプが点灯したのを確認しました。
症状としてはこれと言ったエンジンが止まったり、エンジン不調になった様な気配がなく少し信号待ちなどでシフトはDレンジでブレーキを踏んだままの状態で少しエンジンが振動しているのを確認しました。
アイドリングからはじまり、加速や減速をしても大きな問題を感じられない。
これは排気ガスをクリーンにする関係のトラブルで、よくあるのが排気ガス中の酸素濃度を検知しているO2センサー(オキシジェンセンサー)と思いそのまま帰宅しエンジンチェックランプが点灯している間にエンジンコンピューターのダイアグノーシスを測定しようと思っていたら、エンジン停止やイグニッションOFFにもしていないのにエンジンチェックランプが消灯している。
すなわち、エンジンコンピューターは異常を検知せず、今現在は正常と言うことになる。
もしかして、私の感が外れてもしかするとO2センサーではないのかも・・・、
しかし、エンジンコンピューターにはダイアグノーシスのPコードと呼ばれるエラーコドを記憶しているので帰ってOBDⅡの診断機、ランチテックのX431ダイアガンでPコードを読み取る事にしました。
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MRワゴンと診断機ランチテックのX431と通信!「P0325」「P0340」を確認。
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MRワゴンのOBDⅡコネクタのカプラーにランチテックX431ダイアガンの送信機を取り付けてエンジンコンピューターの状況を測定してみました。
するとエラーコードが2つでてきました。
「P0325」と「P0340」である。
「P0325」とは・・・
ノックセンサーの異常を表しております。
「ノックサンサー」とは、エンジンのノッキングの発生を検知する装置のことです。
ノッキングを検知するとその信号をコンピューターに送り、ノッキングを起こさないようコンピューターで点火タイミングを自動調整します。
ノッキングとは、低速走行の状態から急加速、ガソリンのオクタン価が低いなどの条件で発生しやすくなります。
「ノッキングの原因」
「カラカラ」「ガリガリ」というノック音は、ガソリンエンジンが異常燃焼する際に発生します。
燃焼室内の混合気が点火プラグで着火して燃焼するのではなく、末端部の未燃焼混合気が一瞬で自己着火して燃焼されると、
大きな圧力波が燃焼室壁を加振してノッキングを発生させます。
「P0340]とは・・・。
カムシャフトポジションセンサーの異常である。
カムポジションセンサーとは、カムシャフトの角度(位相角)を見るものです。
可変バルブタイミング(VVT)の制御するためにカムシャフトの位置が基準角に対してどれだけズレているかを知るために必要不可欠です。
この時点で「P0325」と「P0340」のエラーコードを読み取れたので一度エンジンコンピューターのダイアグシステムのPコードをエンジンコンピューターから消去します。
これは、いつから故障コードを記憶しているかわからないからです。
リセットをして再度運転をしてさらにエンジンチェックランプが点灯するようでは故障原因はかならずあります。
エンジンコンピューターリセット後の試運転
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Pコードを消去した状態でMRワゴンに乗り試運転しているとやはり再度エンジンチェックランプが点灯しました。
もう一度、診断機ランチテックのX431ダイアガンを取り付けてダイアグノーシスをチェックすると「P0325」のPコードが入っておりました。
ノックサンサーの異常です。
これは帰って「P0325」を表すノックセンサーの単体チェックを行い原因を追究するのですが、戻っている間にまたエンジンチェックランプが消えてしまいました。
チェックランプ点灯中ならノックサンサーの働きや単体チェックを行い故障原因を探すのですが、チェックランプが消えてしまうと点検しても正常になってしまうのでこれは少しやっかいな事になりそうなので、先にノックサンサーが取りついている場所とノックサンサーの価格を調べてみました。
純正部品の値段を確認し、アマゾンで検索してみるとやはり社外品が発売されておりました。
社外品が意外とかなり安い!
社外品があると言うことはO2センサー同様、よく壊れるようである。
本来なら、故障原因を追究してさらに単体点検をするのですが、くるまにあの代車であり、お客さんの代車待ちの時間を考えると、この値段なら交換する事にしました。
ノックサンサー交換
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新品のノックセンサーが届いたので取り付けします。
ノックサンサーは、はっきり言ってエンジンより室内側に取りついているので簡単には脱着できません。
車体の上からでも下からでも交換は行えます。
今回は車体の上から取り外します。
エアークリーナーボックスを取り外し、スターターの真上位に取りついているのがノックサンサーです。
壊れたノックセンサーを取り外して部品の確認を行います。
センサーの形状やコネクター形状が同じかを確認してから取り付けを行います。
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部品交換も終わり、エアクリーナーボックスも取り外しスロットルボディーのスロットルバルブが見えている状態ですのでここも清掃します。
清掃は、ウエスと綿棒、そしてワコーズのスロットルバルブクリーナーを使って清掃します。
スロットルバルブを清掃しないで放置していくと、吹き返しガスによるカーボンが蓄積し、スロットルバルブ全閉時の流入空気量が低下しアイドリング不調やエンストなどの症状がでてきます。
特にエアコンのコンプレッサーが回っている状態で信号待ちでシフトがDレンジでブレーキを踏んでいるときに振動やエンストなどがよくおこります。
これはほとんどがスロットルボディーのスロットルバルブを清掃することで治る事が多いです。
ある一定までの汚れではアイドリングの低下やエンストは起こりませんが、そのある一定の汚れが付いてくるとこの様な症状がおきます。
ここは「くるまにあ」では車検時の点検等では必ず清掃する場所です。
ノックセンサーを取り付け後、再度エンジンコンピューターのダイアグコードを消去して、しばらく運転した後に再度エンジンコンピューターのダイアグノーシスを読み取ると故障コードは消えました。
エンジンの振動やエンジンチェックランプの点灯もしなくなりました。
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まとめ
ノックセンサーはノッキングを感知して点火時期を変えたりするのですが、比較的エンジンコンピューターの補正値は少なく、ノックサンサーが故障してもエンストまでなる事が少なく通常走行が可能ではありますが、エンジンチェックランプが点灯するとエンジンコンピューターは自己学習機能を止めて、エンジンコンピューターの初期状態でエンジンが動きます。
学習機能がとまる事により加速不足や、燃費の悪化なども生じてきます。
エンジンチェックランプはエンジンコンピューターが異常を表しているので走行可能状態でもお早目の修理をしてください。
あと、このMRワゴンには「P0340」のカムシャフトポジションセンサーのPコードがありましたが、最悪エンジンがかからなくなるというようなセンサーではあるのですが、それ以降「P0340」は表示されておりません。
なにかの加減でトラブルが起こったもののそれ以降は正常だったのか、それとも過去に修理して故障コードの消去をしていないのかもしれません。
もしかすると今後も表示される事があるかもしれませんが、今現在は表示されないので様子を見ることにします。
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