ホンダ/ライフ(JB1)~エンジン不調で走らない修理~原因はダイレクトイグニッションコイル不良!「自動車」@くるまにあ

      2020/01/16

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ホンダ/ライフ(JB1)~エンジン不調で走らない修理~原因はダイレクトイグニッションコイル不良!

 

ホンダ ライフ(JB1)

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車は、ホンダ ライフ(JB1)

エンジンは直列3気筒のE07Z

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ある日の1本の電話から

ある日、お客様から電話がありエンジンの調子がすごく悪いとの事で電話がありました。

状況を詳しく聞いてみると、その日の出勤時までは調子よく走っていたのですが仕事が終わり帰宅しようよエンジンをかけてみるとエンストまではしないのですがアイドリングが低く、アクセルを踏んでも「ブスブス」と音がして加速しない。

メーターパネル内のエンジンチェックランプの点灯もないとの事。

エンジンチェックランプ

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「ブスブス」と音をしながらでも走れるのでこちらまで車を持ってくるとの事ですが、事故や2次災害によるその他の部品の故障も起こらないとも限らないのでお客様の任意保険の特約にある「ロードサービス」を利用してレッカー車で搬送しこちらに入庫をしていただく様お勧めしました。

 

基本点検から

数時間後にお客様のライフがレッカー車により入庫しました。

エンジンをかけてみるとお客様の言うとうりアイドリング状態でも「ブスブス」とマフラーから聞こえてきてアイドリングも低く、メーターパネル内のエンジンチェックランプの点灯もない状態です。

常に異常な症状が車両停止のアイドリング状態で起こっているので症状確認ができました。

エンジンがかかる3つの条件のどれかが異常をきたしてエンジン不調となるものです。

それは「よい圧縮」「よい混合気」「よい火花」(よい時期に)です。

まず、エンジンコンピューターに履歴が残っていないかを確認することに。

使用する診断機は以前から使用している「LAUNCH」のX-431ダイアガンを使います。

ランチテック X431 ダイアガン

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しかし、このランチテックのX431ダイアガンを使用してエンジンコンピューターを診断しても、ダイアグノーシスにはPコードと呼ばれる故障コードがなく正常をしめしている。

それでは次に「よい火花」を点検します。

少しだけ話はそれますが、このライフの点火システムは従来の一つのイグニッションコイルでディストリビューターをかわしてプラグコード、スパークプラグと火花となる電圧を各エンジンのシリンダーに伝えていくのですが、このライフは各気筒にイグニッションコイルが存在してディストリビューターやプラグコードがありません。

各気筒に直接イグニッションコイルがありますのでダイレクトイグニッションコイルと言われております。

ホンダ ライフ(JB1)

 

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※ 写真はNO2シリンダーのダイレクトイグニッションコイルがわかりやすいように清掃しております。

 

お手軽な診断方法として、エンジンをかけた状態で各気筒のイグニッションコイルを1個ずつ外しては取り付けてを各気筒点検を行います。

ダイレクトイグニッションコイルをとりはずしてエンジン回転が落ちるところのシリンダーは燃焼状態を保ちつつ、ダイレクトイグニッションコイルを取り外しても何の変化がなければそのシリンダーが燃焼状態に異常を起こしてることになります。

このライフでは3気筒のうちのNO2シリンダーに異常がある事がわかりました。

もし確実にこの方法の診断を行いたいと思えばこちらのテスターを使用してエンジンシリンダーバランスを測定します。

BOSCH PMS-100

 

このテスター(BOSCH PMS-100)を使用してエンジンバランスモードにて各気筒を失火状態にしエンジン回転数の落ち込みをパーセンテージにて表示されます。

このライフのNO2シリンダーに異常が起こっているのがわかりました。

またお手軽な診断方法で診断を行うならば、NO2シリンダーのダイレクトイグニッションコイルをNO1シリンダーやNO3シリンダーのイグニッションコイルを入れ替えてみます。

これでNO2のイグニッションコイルをNO1シリンダーやNO3シンリンダーと入れ替えてから、エンジンをかけてもともとNO2シリンダーのダイレクトイグニッションコイルを取付たシリンダーから取り外し、エンジンの回転が落ち込まなければ、そのダイレクトイグニッションコイルの不良と判断しても良いかと思います。

もし、エンジンの回転が落ち込んだ時はダイレクトイグニッションコイルではなくその他に原因があると思われます。

ほぼ、これでNO2シリンダーに取り付けられていたダイレクトイグニッションコイルが不良と判明しましたが、念のためにサーキットテスターでダイレクトイグニッションコイルに刺さっているコネクターの電圧と、その他のダイレクトイグニッションコイルとNO2シリンダーに取り付けられていたダイレクトイグニッションコイルの抵抗値も測定します。

抵抗値の数値が異なれば間違いなくダイレクトイグニッションコイルが原因でエンジン不調になったと考えられます。

ホンダ ライフ(JB1)

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部品注文・部品交換・最終確認

故障原因もわかり、見積もりを行いお客様と相談していきます。

このホンダ ライフのダイレクトイグニッションコイルはホンダから販売する新品の純正部品のダイレクトイグニッションコイルのほかに、同じ新品で純正同等の性能を持つ安価な外品のダイレクトイグニッションコイルも販売されております。

あとその他の選択方法としては価格を抑えられる中古部品もございます。

今回は外品(サードパーティー)の新品のダイレクトイグニッションコイルを交換していきます。

これでダイレクトイグニッションコイルの交換によりエンジン不調は治りました。

 

まとめ

最近の車の点火システムは、このダイレクトイグニッションコイルの方式が多く、今回はホンダのライフですが、その他のメーカーでもこのダイレクトイグニッションコイルの不良が原因でエンジン不調によくなります。

そのままエンジン不調で走行を続けると、燃焼されないガソリンがシリンダーを通過してマフラーまでにある触媒が反応して、その触媒が高温になり車の下回りに草や燃えやすいものがあれば火災の原因にもなりますし、その触媒の破損にもつながります。

ちなみに、ダイレクトイグニッションコイルが破損してしまうと、そのシリンダーの混合気は燃焼されないままエンジンのシリンダーを通過をしてしまい、エンジンの排気部分についているO2センサーは失火状態を感知すると、エンジンコンピューターは燃料の増大をします。

これは、失火により混合気の中に含まれている酸素量がそのままO2センサーを通過して、酸素量が多いから燃料を増大させようとする機能があるからなのです。

大事なお車に異常を感じられた場合はすみやかにディーラーや最寄りの車屋さんに相談をした方が修理代も安くなります。

 

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