ホンダ/ライフ(JB7) ~エアコンが全く効かない修理~さて原因は・・・。「自動車」

      2017/01/12

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

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エアコンが全く効かない!原因はエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ不良!

 

jife honda

LIFE JB7

(写真をクリックで大きな画像をご覧になれます。)

車は、ホンダ ライフ 型式JB7 エンジンはタイミングチェーン式に変更したP07A

ある日、突然エアコンが全く効かなくなった!

最近乗り出したホンダ ライフ。

それまでは快調にエアコンは聞いていたのですが、ある日突然エアコンが効かなくなったとお客様からの電話がありました。

代車に乗りお客様のところまで行き、症状を確認する事に。

エンジンをかけて室内のエアコンスイッチは入るものの、エアコンのコンプレッサーの音もなければ、アイドルアップも作動をしていない。

電動ファンだけがまわっている状態である。

現場ですのでテスター等も持っていないのではっきりとわからないのですが、今までの感だとエアコンのガスが全くないのか、コントロールコンピューター系統の電気的な故障かと判明。

しかし、お客様の話では、乗り始めはエアコンが効くのですがしばらくするとエアコンが効かなくなると言う。

これは故障診断では重要なヒントとなりそうである。

とりあえず、炎天下の下で置いていた車の窓をすべて開けて室内温度が少し下がったところで乗って帰る事にしました。

夏場はエアコン修理がとても多く、このエアコンの効かない車に乗る事は日常茶飯事であり、最初は暑すぎて苦痛も感じましたが、仕事と割り切る事でエアコンの効かない車を運転する事に慣れてきました。

 

エアコンの基本点検

まず前回のホンダ ライフのエアコンの話でもあったように、エアコンの基本点検をする事に。

ご覧になる方はこちらをクリックするとご覧になれます。

エアコンが冷えが悪い!原因はエアコンガスの量がすくなかった。

故障追及は消去法となるため、まず簡単な室内からで風量チェックをすることにします。

エアコン風量にはまず問題なかったのですが念のためにエアコンフィルターをチェックします。

エアコンフィルターは、ここ最近交換したよ様で綺麗な状態でした。

ここは問題なしで、次にエアコンガスの圧力チェックをします。

ここで使うのは、エアコンマニホールドゲージで低圧・高圧共にマニホールドゲージをつなぎます。

ここでまず驚いたのは、全くエアコガスがないのだろうと思っていたらエアコンの圧力センサーが働くほどのガス圧がでました。

エアコンガスが全くなかったり、圧力サンサーが働ない程の圧力では圧力センサーは働かず、コンプレッサーのマグネットクラッチに電気信号を送らなくなり、エアコンコンプレッサーも回らなくなります。

そしてエアコンが全く効かなくなるという事はよくあります。

今回、エンジンをかけてコンプレッサーは回っていないもののエアコンガスはそこそこ入っている様である。

エンジンをかけてエアコンスイッチを入れてみると、エアコンコンプレッサーが回らないのでエアコンマニホールドゲージのメーターの低圧、高圧とも同じ圧力を示している。

こうなると電気的トラブルの可能性もでてきたのでいつものOBD2コンピューター診断機んのランチテックのダイアガンX431を使用します。

X431

X431 ダイアガン

(写真をクリックで大きな画像をご覧になれます。)

ここでランチテックのダイアガンを使用して確認するのは、コンピューターがエアコンの信号を出しているかです。

OBD2に差し込み確認すると、コンピューターはエアコン信号を出しておりました。

念のため、X431の強制ON-OFFモードに切り替えてエアコン信号でているか確認します。

やはりきちんとコンピューターからはエアコン信号を出しておりました。

制御系統は正常の様であとは各電気信号の確認です。

話は少しそれますが、くるまにあでも購入を検討しているのですが、新型のランチテックのテスターはお勧めです。

タブレットを使用するので大きな画面、そして処理能力も早くなり快適に診断することができます。

話は戻りますが、フロントバンパーを取り外して、エアコンコンプレッサーに電気が来ているかの確認します。

すると、エアコンコンプレッサーに電気はきているものの、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが作動しません。

よって、今回の故障原因はエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの不良である。

ここで故障原因がわかったので安心してお昼休憩にはいりました。

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休憩後、最後確認すると・・・。

お昼休憩が終わり、再度エアコンのチェックをするのにエンジンをかけエアコンスイッチをONにすると・・・。

「カチッン」と音がして、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが効いてエアコンが効きだしました。

これがお客様が言っていた「最初はエアコンが効くけども、あとからエアコンが効かなくなる!」と言う症状がでました。

エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが効いているうちに、マニホールドゲージノエアコンガス圧を計測してみました。

外気温に対して、低圧・高圧ともこのエアコンガス圧力ならば正常範囲であり。

エアコンガス系統は正常で、やはりエアコンマグネットクラッチの不良である。

お客様の「あとからエアコンが効かなくなる!」の症状の再現をするため試運転にでると、しばらくすると冷たい風から熱風がでてくる様になりました。

これも症状が出ているうちに再度エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの電源をしらべてみるとい、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチまで電気はきているものの、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが作動していない様である。

試運転後、ボンネットを開ける時に感じたのですが、このライフはP07エンジンでもターボエンジンであるので、エンジンから発生してくる熱量がすごく、エンジンルーム内に溜まっていて、熱がうまいこと逃げていないようにも思えました。

おそらく、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチは、この熱量が増えてくるとエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ内の磁力が弱まるため、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが効かなくなるようで、逆にフロントバンパーを外しエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ付近を冷やしてみると、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが作動し始めた。

これですべてが確実に明らかとなったのでお客様には、エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの不良とお伝えし、10万キロオーバーであるため、エアコンコンプレッサーの交換の見積もりをしてお伝えしました。

まとめ

エアコンは夏場で使用する機会が多いかと思います。

少しでもエアコンの冷えが悪いと感じられる様でしたら、なにかしらの原因があります。

今ではコンピューターを使いオートエアコンが主流ですが、エアコンガス系統が正常でも、各センサーの不良等でエアコンの利きが悪いこともあります。

車検では、エアコンのチェック項目はありませんが、くるまにあでは、車検時に車をお預かりした時には必ずエアコンフィルター等のチェックも行い、汚れているようでしたらお客様にご連絡を行い交換し、夏場ではエアコンガスの点検もしております。

エアコンで気になる方は「くるまにあ」までお問い合わせください。

 

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