スズキ/ワゴンR (MH21) K6A 水漏れ修理~ウォーターポンプ~「自動車」

      2017/01/12

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スズキ ワゴンR(MH21S) K6Aエンジン 水漏れ修理

車は、軽自動車のスズキ ワゴンR 型式はMH21SのK6Aエンジン搭載車両

第一回目のウォータポンプからの水漏れ

メーカーは走行距離役10万キロで交換を推奨しているウォーターポンプ

このワゴンRは過去に一度(約50000KM)の時にウォーターポンプから水漏れを起こしておりました。

まだ50000Km代でしたのでウォーターポンプを交換するには早いのと予算の関係上でまず、ワコーズからでている水漏れの漏れ止め剤(ラジエターストップリーク)を注入してみることにしました。

 

添加剤は、ラジエターの水漏れだけでなく、エンジンオイルの漏れなど、1度で止めることができなくても2度目の注入で止まることが大半にあります。

スズキのワゴンRですと軽自動車になりますので1本で2回注入することができます。

ラジエターキャップの動作は正常でしたので、お客様にサブタンクの水の量に注意してもらい減っている時はエンジンを始動する前にサブタンクに水を注入してもらうことで様子を見て頂けることになりました。

注意!

決して走行後にラジエターキャップを開けないでください!

気長に様子を見ることで水漏れに注意しながら、ウォーターポンプからの水漏れはとまりました。

 

ワコーケミカル ストップリークとは・・・?

ワコーケミカルから発売されている、ラジエターの水漏れを素早く止める水漏れ防止剤です。

植物繊維の為かたまる心配がなく安心して使用できますが、漏れていない場合や腐食や水垢等の堆積が多く見られるときは使用しないでください。

添加量 普通車1本。

軽自動車は1/2本を使用。

使用不可車

欧州車全車種。ホンダのヂュアルキャブ全車種。

冷却水が目詰まりしている車両。

冷却系統にフィリター装着車(トヨタ センチュリー全車種とバス等のヒーター装着車、建設機械、産業車両の一部)

RSL

 

第二回目のウォータポンプからの水漏れ

このワゴンRが車検で入庫すると、ウォータポンプからの水漏れがありました。

走行距離は約11万キロです。

お客様がいる時点でウォータポンプからの水漏れを確認してもらい、およその値段を伝えてウォータポンプを交換することになりました。

過去に日産のLLC(3年年充填タイプ)で冷却水を全交換しているので水回りはサビ等もなく綺麗な状態を確認したのちにウォーターポンプを取り外す事にします。

10万キロオーバーと冷却水を抜いてしまうので、ついでにサーモスタッドも交換しようとしましたが、このワゴンRのK6Aエンジンになってからのサーモスタッドは単品での部品供給がなく、水温センサー付のサーモケースアッセンブリの交換で金額も4000円程度します。

くるまにあでは、これも追加料金となって、トータル金額があがってしまうのでお客様に伝えるようにしております。

肝心なウォータポンプですが、ウォータポンプのポンプ部分のケースの継ぎ目からの水漏れなので、ウォーターポンプのフロント部分だけの部品供給があればコストダウンができていいのですが、これもウォーターポンプアッセンブリしか部品供給されておりません。

ウォータポンプがフロントだけの部品があれば、フロントバンパーの脱着だけで交換できますが、ウォーターポンプアッセンブリの交換となりますと、エキゾストマニホールドについている遮熱板を取り外さなければいけませんが、この遮熱板を止めているボルトが錆と痩せているのが大半で、遮熱板を4か所のボルトで止まっておるのですが折れてしまう確率が高いです。

遮熱板を止めている4か所のボルトで奥にあるボルトが折れてしまうと、折れたボルトが抜けなければ、ドリルで穴を空けでタップの立て直しになるのですが、こうなるとエキゾスートマニホールドを取り外さなければいけなくなります。

しかし、このワゴンRの遮熱板を止めているボルトが2本折れてしまいました。

よって、エキマニアッセンブリの脱着となり、シリンダー側のボルトは何事もなくむけましたが、さらにエキマニとフトントパイプをとめているボルトまで折れる事になってしましました。

エキマニを外してしまうと、ウォーターポンプの交換は更に楽になります。

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ウォーターポンプを止めているボルト4か所とウォーターポンプとエンジンにつながっているパイピングのボルトを抜くだけです。

これは何事もなくウォーターポンプの交換はできました。

さぁ、折れたボルトの処理ですが、まだ幸いにもいボルトが掴める状態でしたのでガスで真っ赤にしバイスプライヤで無事に抜けました。

念のために、タップでネジ山を切り無事に終了しエキマニを装着しました。

あとは、エンジンをかけて冷却水のエアー抜きを行い温感時と冷感時の水漏れのプレッシャーテストを行い無事に納車を完了しました。

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きっちり冷却水を交換していると・・・

取り外したウォータポンプアッセンブリの構造確認のためと、交換した部品をお客様に説明するために、更にウォーターポンプを分解します。

水漏れはこのケースの継ぎ目から漏れておりました。

緑色の粉が出ている部分が水漏れを起こした後です。

冷却水がじわじわと漏れ、水分だけが蒸発しLLCの成分が固形化されます。

この緑色の固形化された部分は水で洗えば取れますが、このままほっておくと性質の悪いLLCだとウォーターポンプのアルミ部分だけではなく、エンジンのアルミ部分も腐食が行われていきます。

アルミ部分の腐食が大きくなればなるほど補修がきかなくなり、最悪の場合はその腐食されたアルミ部分の交換となります。

なかなかLLCの漏れた後の粉を完全0にするLLCは現在はなく、できるだけ電蝕が起きにくいLLCを使えばかなり軽減できます。

くるまにあでは、日産の3年充填用のLLCをお勧めします。

水漏れ剤はワコーズを使用しておりますが、LLCに関してはワコーズのスーパークーラントも電蝕は少ないのですが、この日産のLLCも、ワコーズのスーパクーラントと比べて電蝕テストをするとそんなに大差はありませんでした。

あと比較するのは、LLCの1Lあたりの値段の問題ですね。

(ワコーズの営業様とテスト済み)

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やはり、こまめに冷却水を交換しているワゴンRのウォータポンプケース内の汚れはほとんどありませんでした。

冷却水に錆がでていると、錆による色(茶色)が付着してくるのです。

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ウォーターポンプのポンプ部分の軸部分には走行距離10万キロオーバーのためか、多少のガタはありますがまだ問題なく使用できたかもしれません。

最近のウォーターポンプに限った話ではありませんが、各部品関係の強度や性質の向上により長寿命、メンテナンスフリー化になってきてますね。

今回はウォーターポンプのケース部分からの水漏れが起こりウォーターポンプを交換しましたが、もしこれがウォータポンプのフロント部分だけと、パッキン類の部品供給があればお客様からみるともっと格安に修理できたかと思います。

最近の車は、アッセンブリの交換が多くなったと感じます。

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