日産/セレナ(PC24) エンジンがかからない修理! 原因はスターターモーター不良「自動車」@くるまにあ
2017/06/08
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日産/セレナ(PC24) エンジンがかからない修理! 原因はスターターモーター不良!
車は、日産 セレナ(PC24)
エンジンは直列4気筒の「SR20」
エンジン型式「SR20」のエンジンは日産の車両でも多くの自動車に搭載されていたエンジンです。
主な代表の車両ではシルビアや180SXです。
ある日の1本の電話から
ある日、お客様から電話がありエンジンがかからなくなったとの事で連絡がありました。
詳しく聞いていると、出先から自宅までなんとかエンジンがかかり帰れたのですが、自宅の車庫に車を入れてから念のためにエンジンをかけてみたら全くかからない様である。
エンジンがかからないと言っても色々考えられるのですが、まずエンジンをかけるのにスターター(セルモーター)が回らないのか、あるいはスターター(セルモーター)は回っているけれどエンジンがかからないのかで対応が大きく変わってきます。
お客様に尋ねてみると、どうやらスターター(セルモーター)が回らくなっているとの事でした。
この車は、半年以上前にオイル交換で入庫しており、その時にボンネット内のチェックをしていたら、かなりバッテリーが弱っているのを思いだし、おそらくバッテリー不良と思い込みました。
バッテリー上がりならば、「くるまにあ」所有の現場出張車でバッテリー交換を現場対応できると思い現場に行くことにしました。
現場に到着
現場に行く前に、車検証のデーターからセレナのバッテリーサイズを確認し、さらにバッテリーブースターパックの電源状態を確認し、万が一現場でバッテリー交換前に車のエンジンをかける事多々あるので念のためにバッテリーブースターパックを持参しました。
現場に到着すると立体駐車場の屋上で車は止まっておりました。
お客様が車にいらっしゃったので鍵を借りてボンネットを開けて、その状態でイグニッションキーを回してみると「カチンッ」と音がしセルモーター(スターター)が回らない状態を確認し、まずはオルターネーターの準電電圧が正常にでているかのチェックもかねて持ってきておいたブースターパックをセレナに接続してエンジンをかけようとすると「カチンッ!」の音だけでセルモーターが回りませんでした。
てっきりブースターパックの接続不良で接触が悪いと思い込み再度セレナにブースターパックを接続して、ブースターパックの電圧も確認し、運転席にまわりセルモーターを回してみましたが結果は同じ。「カチンッ!」としかならない状態でした。
これは、まさかの「セルモーター不良?」
セルモーターと疑い、セルモータを叩くか、セルモーターに直接ブースターパックをつなごうとしましたが、セレナのセルモーターは車の下側についておりボンネットからでは確認しずらく、結局夜が遅くかなり暗くなっていたので、この状態ではなにもできなくなってきたのでレッカーにて搬送をすることにしました。
レッカーで搬送され入庫しました。
手配したレッカーでセレナは運ばれ入庫しました。
その日は夜もおそかったのでセレナをレッカー車から降ろした状態で終わりあくる日に点検をすることにしました。
翌日、バッテリーブースターパックをつなぎイグニッションキーでセルモターを回してみましたが症状は同じく「カチンッ!」としかならずエンジンを始動できませんでした。
セルモーターの取り付け場所などの確認をするのにジャッキアップをしセルモーターがどの様に取り付けられているかを確認し、セルモーターのB端子およびC端子(メーカーにより呼び方がことなります。)そしてアース電圧を測定しましたが電圧には異常がありませんでした。
これはセルモーターの故障と判断し、とりあえず駐車場のど真ん中にセレナがとまってあるので、できれば端の方に駐車をしたいので応急的にセルモータを叩きエンジンを始動しました。
かなりセルモーターのモーター部分が重たくなってきているがセルモーターを叩くことによりエンジンを始動することができ端の方に車を移動する事ができ、お客様と相談後にセルモーターの取り外しにかかります。
部品注文・部品交換・最終確認
「くるまにあ」では日産部品と取引があるので新品のセルモーターの値段とリビルトの値段をしらべお客様と相談しリビルトのセルモーターの交換にはいります。
基本、セルモーター自身の固定は2本あるいは3本のボルトやナットで固定されております。
このセレナのセルモーターは2本のボルトで固定されております。
まずは、セルモーターにつながっているコネクターとB端子を取り外します。
そしてセルモーターを固定されているボルトを取り外しにかかるのですが、1本は下から取り外せます。
もう1本が上からの取り外しとなるのですが、エアクリーナー等のダクトやホースを取り外し、更にATのシフトケーブルを外してやっとセルモーターを固定しているボルトが見えてきます。
首振りタイプのエクステンションの工具をつかえば簡単にはずせます。
取り外したころと同時にリビルトのセルモーターが届きました。
取り外したセルモーターとリビルトのセルモーターを並べて固定位置が同じとかなどを確認し、ブースターパックを用いて電気を流しセルモーターの電流値を測定し、リビルトのセルモーターが正常ならばリビルトのセルモーターの取付にかかります。
この確認をしないと万が一リビルトのセルモーターが異常を起こしていたら再度取り外しを行う事になります。
取付に関しては、取り外した順番と逆に取り付けていくだけです。
セルモーターを取り付け後、バッテリーも古くなっていたので新品のバッテリーと交換します。
すべての取付が済むと、再度電圧測定を行います。
・ バッテリー無負荷状態での電圧
・ セルモーターが回った時の電圧
・ バッテリー+端子からセルモーターのB端子間の電圧
・ セルモーターの本体アースからバッテリー-端子間の電圧
・ オルターネーターの電圧
このすべての電圧測定をして問題がなければあとは納車をするのみです。
オルターネーターの電圧測定は今回の関連はありませんが、新品バッテリーにして充電が行っていないとバッテリーあがりの恐れがあるからです。
余談
リビルトメーカーはたくさんありますが、ほとんどのリビルトメーカーは1年保証がついております。
しかし、リビルトの品物は交換後の保証期間内でリビルトの部品は保証してくれますが、交換による工賃が保証されません。
これは、今現在では交換をした自動車整備業者が工賃を負担しなければいけない状態なのです。
はっきりいって理不尽だと思いながら今まで保証期間内で壊れたリビルトの品物を交換してきました。
しかし、日産部品で日産部品が取り扱うリビルトの品物は、保証期間内に故障をしてもその部品の交換にかかる交換工賃も保証してくれます。
これだけの保証があるということは、日産部品が取り扱うリビルト商品は逆を返せばなかなか潰れないという事だと思います。
今だかって日産部品が取り扱うリビルト商品は保証期間内に壊れたことがありません。
「くるまにあ」では信用できるリビルトメーカーだと思って、日産部品のリビルト商品を取り扱っております。
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