2016年4月から和歌山市がプラでごみ発電 プラスチック製容器包装の分別を廃止!「ニュース」
2017/01/12
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2016年4月から和歌山市がプラでごみ発電
昨秋、和歌山市の青岸エネルギーセンターが3年の基幹改良工事を経てリニューアル。
和歌山市は4月から、プラスチック製容器包装の分別を廃止し、一般ごみでの排出に変更する。プラスチックをごみと一緒に燃やすことにより、熱エネルギーが高まり、熱回収による発電効率が向上し、売電収入のアップなどで約1億円の費用が削減できるという。
市一般廃棄物課によると、市は平成16年4月からプラスチックの分別収集を開始したが、市民にとって分別方法が分かりくく、汚れている物は洗う必要があり、軽いため収集場所から飛ばされるなどの問題がある。現在も分別が徹底されていないのが実情で、分別収集からごみ発電に移行することを決めた。
分別の変更に伴い市は、白色トレー(発泡スチロール製食品用トレー)に関しては、拠点回収ポイント(スーパー)にある回収ボックスに入れるよう呼び掛け、ペットボトルに関しては、キャップとラベルは一般ごみに、本体は中身を洗ってペットボトルの回収日(水曜日)に出すよう市民に説明していく。ごみ情報誌を3月末までに全世帯に配布し、要望があれば単位自治会などでの住民説明会も行う方針。
青岸エネルギーセンターのリニューアルの狙い
青岸エネルギーセンターの発電量が大幅にアップ
「プラスチックは元来燃えやすい素材。一般ごみの焼却に必要な燃料を補うために活用できます。
基幹改良工事で老朽化機器を新たにしたことで安定的、効率的にごみを焼却できるようになりました。ごみ焼却熱を有効利用できます。
プラスチック製容器包装を発電に利用
昨年9月の改修完成を受け、今年4月からプラごみの〝ごみ発電〞利用が開始。一般ごみと一緒に収集することで(一部は分別)、燃料として補われている灯油の役目を〝プラごみ〞が果たします。
4月からプラスチック製容器包装をごみ発電利用することで発電できる量が年間200万KW増加します。この量は年間で約600世帯を賄える量です。
手間がかかり、分かりづらかったプラ分別2016年4月からは収集方法が変わります。
和歌山市では平成16年4月に現在の9種分別が本格スタート。
以来12年が経過していますが私たちの頭を悩ませているのが、この〝プラごみ〞ではないでしょうか。
「汚れを落として」「洗った物は水を切って」「(プラスチック製なのに)プラごみに分類されないものがある(おもちゃやケースなどの製品)」など、手間がかかったり、分かりづらいなどの理由で、なかなか正しい分別が徹底されずにいるのが現状でした。
これからは、プラスチックだけど一般ごみです。
プラマークのない「プラスチック製品」は、分別の対象外。一般ごみとして出すのが現状のルールです。(例)バケツ、おもちゃ、タッパーなどのケース、トレー、CDとそのケース、歯ブラシ…など
和歌山市のごみの出し方
2016年4月から、プラごみの分別回収は廃止されます。
プラスチック包装容器は一般ごみ(週2回)として収集します。
ただし、スーパーなどで魚や肉などの食品を入れるために使われている〝白色トレイ〞は、単一素材で再生が容易にできるため、リサイクルが継続されます(拠点回収)。
その他のプラごみは一般ごみと一緒に指定袋に入れ、一般ごみ収集日に出します。汚れていても洗う必要はなく、そのままで構いません。
かんやびん、ペットボトルなど、その他は変更ありません。
和歌山市は4月までに、こうした変更点も含めてまとめた「ごみ情報誌」を市内の全世帯に配布する予定
ごみ処理費約1億円を削減分別の手間も省ける
現在、和歌山市のプラごみのリサイクルは民間業者に委託されています。回収されたプラごみは和歌山市内の施設に集められ、手作業で異物などを取り除いて分類された後に、滋賀県と福岡県まで運ばれ、プラスチック製品や化学製品の原料、また燃料などに再生されています。
一連のリサイクルにかかっている委託料や運搬費などの処理費用は年間で約1億円。
プラごみをごみ発電に活用することで、この費用が削減されます。
無駄をなくして、ごみを減らそう生ごみは水分を減らして〝軽く〞
さて、家庭から出る一般ごみは、何が多くを占めているかご存じですか?
市の調査によると、半分が〝生ごみ〞。調理くずや食べ残しがその大半を占めますが、手付かずの食品が全体の5%もあります。
「生ごみは水分が多く、非常に燃えにくいんです。これまで、ごみの焼却時に灯油を加えていたのは、このためです」と川西班長。ごみ発電を効率的にするためには、生ごみを減らすことがポイントです。
また、ごみの削減は私たち生活者の課題でもあります。今は〝もの〞があふれる時代。生活は豊かになりましたが、ごみは増える一方です。家庭のごみは出せばなくなりますが、焼却しても灰が残ります。決して消えてなくなるわけではありません。〝無駄にならないか〞〝本当に必要か〞、ものを買うときには考えたいものです。
できるだけごみを減らすためには?
ごみの削減は私たち生活者の課題です。
焼却しても灰が残ります。
では、ごみを減らすためには???不用なものは「買わない」「もらわない」
不用なものは「買わない」「もらわない」
長期間使用できる製品を利用する
過剰包装を断ろう!
マイバッグを持参する
詰め替え製品を利用しよう
繰り返し使える製品を利用しよう
簡易包装や資源回収などを進める販売者を利用する
まとめ
■メリット
汚れを水洗いする必要がなくなった(節水)
ごみ処理費用が約1億円以上削減できる
熱回収による発電量が増える
排出時、風で飛ばされる事がなくなった。
■デメリットと疑問
プラスチック製品を燃やすとダイオキシンが気になるのでは?(環境問題)
委託していた業者の仕事が減るのでは?(雇用関係)
これは、今後課題ではないでしょうか?
その他
京都府大津市でも
将来的に分別収集をやめるかどうか、見直し議論を始めている。
市は2022年度までに、ごみ焼却施設2基を焼却熱による発電機能付きの施設に建て替える予定で、「プラ容器包装ごみはエネルギーとして再利用するほうが効率的」との見方があるためだ。
建て替えは20年度に環境美化センター、22年度に北部クリーンセンターを予定している。プラ容器包装の分別収集を続ける場合、環境美化センターに資源化施設を新設する必要がある。施設の設計や工期を踏まえると16年度末までに事業者を選定しなければならないため、プラ容器包装の分別収集を続けるか、市は本年度中に方針を固める。
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